老人ホームを建築する場合は管理のあり方が重要な意味を持ちます。

高齢者は火災が起きた時に避難が難しく、建物は容易に避難できる構造でなければなりません。一方、認知症の高齢者は徘徊の問題を抱えているので、出入り口の管理が必要です。安全な避難と徘徊の防止は相反する機能となるために、慎重な計画が必要です。

避難のし易さは、階毎に異なります。1階は容易に避難できても、2階以上ではエレベーターが必要になります。一般に火災時のエレベーター使用は危険なので、階段を利用しなければなりません。老人ホームの建築では階段の位置が避難に適していることが重要です。建築の両端に階段を設けるなど、避難が容易であることが望まれます。

老人ホームは人の出入りが厳重に管理されます。収容している高齢者の出入りはもちろん、外部からの訪問者に対する管理も厳重になされなければなりません。老人ホームの管理では出入り口やエレベーターの扉が重要な役割を担います。出入り口の扉は外部から入ることができても、内部からは簡単に出られない仕組みが必要です。

エレベーターは認知症の高齢者が勝手に操作できない構造にしなければなりません。しかし、管理の厳重な扉は火災時の避難を難しくするので問題です。老人ホームの建築では、避難の容易さと管理のし易さという相反する機能を上手に組み合わせる必要があります。曖昧な設備を設けた場合は、職員の負担が増すことになります。

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